江の島紀行 2004/05/08(土)
しらす丼、新展望灯台、野良猫がいっぱい生息する島として知られる江の島を散策した。
曲: この空を飛べたら/中島みゆき
JR大船駅から湘南モノレールで終点の江の島駅へ。ここから江ノ電の踏切を通って、江の島入口交差点の観光案内所で江の島イラストマップを入手し、散策に出発する。
江島神社は552年、天皇の命により岩屋に3姉妹の海の神様を祀ったのが始まり。神仏習合により、江島弁財天(美人の女神)としても信仰されるようになった。島には本宮の御窟(岩屋)と各3姉妹を祭った奥津宮、中津宮、辺津宮があり、また、安芸の宮島、近江の竹生島と並び称される日本三大弁財天の江島弁財天が安置されている。まとめて江島神社と言い、江の島は女神島である。弘法大師、日蓮聖人、頼朝らが参拝し、鎌倉の北条は江の島の龍の鱗を家紋「三鱗」にした。家康は関ヶ原の戦いの年の6月に江の島の下の坊で食事をしたとあり、おそらく戦勝の祈願をし、旬のしらす丼を食べたに違いない。
モノレール(上)、観光案内所(下)    竜宮をイメージした瑞心門(築1986)
弁天橋を渡り、青銅の鳥居を抜けて参道を進むと赤い鳥居の奥の瑞心門に着く。鳥居の手前を左折してエスカレータへ向かう。直進して瑞心門をくぐると徒歩の登り。右折すると、岩屋へ直行する島西側の山道へ。江の島遊覧セット利用券:エスカー、サムエル・コッキング苑、展望灯台 @750。エスカー(エスカレータ)で登ると、辺津宮と奉安殿に到着する。
エスカーで上へ 江島神社 辺津宮(へつみや) 弁財天を奉る奉安殿
田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)
が祀られている。
    八臂弁財天(戦勝願)、妙音/裸弁財天(芸能願)
    が安置されている。
辺津宮と奉安殿を参拝し、さらにエスカーで次の中津宮へ向かう。
江島神社 中津宮(なかつみや) 江島神社 奥津宮(おくつみや) 本宮の御窟 岩屋
市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る   多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀る    
奉安殿の妙音弁財天/俗:裸弁財天は、鎌倉期の名作、全裸で琵琶を奏でる丈54cmの木製座像。もともとインドの神様であり、五穀豊穣、学問、音楽の女神である。辺津宮の市杵島姫命と同一視され、観世音の化身でり、七福神のひとつである。歌手を志す人は、お酒1本、生卵1パックを供えて、お参りする。
江の島展望灯台              サムエル・コッキング苑の騁碧亭      妙音/裸弁財天・木製54cm高
中津宮を参拝し、展望灯台に上り、昼食後、奥津宮と岩屋へ行く。江の島展望灯台はサムエル・コッキング苑内にあり、江ノ島電鉄が2003年に立て替えたもの。高さ60m(海抜120m)、光達46kmであり、エレベーターで上がる。1882年にイギリスの貿易商サムエル・コッキングがここに庭園を造った。これが江の島植物園となり、灯台建替えに併せて整備、改名した。
左の江の島弁天橋、向こう岸中央出っ張りの腰越海岸、右端の稲村ヶ崎が見える。
展望灯台の展望台からの遠望
天海の「生しらす丼」 生姜と醤油で食べる     駐車場前にあるこの店は長蛇の列
島の下まで引き返し、狙いの店「とびっちょ」を覗いたら、長蛇の列で断念。参道の天海で「生しらす丼」を食べた。しらすの丼物には、生しらす丼、釜揚げしらす丼、しらすかき揚げ丼がある。
中津宮猫               コッキング猫                 参道猫      島の西側山道の兄弟猫
江の島には猫が300〜1000匹いると言われ、よく太った大きい猫が多い。
          江の島駅の江ノ電         龍口寺(日蓮)前に「江ノ電最中」の店がある。
いわかき、はまぐり   釜揚げしらす、たたみいわし  玉屋の「のり羊羹」
江の島の土産に、のり羊羹、たたみいわしを買う。

帰路、根岸線の港南台駅広場で満開のマロニエを見つけた。
マロニエ:トチノキ科、西洋トチノキ、アカバナトチノキ、バルカン半島原産。ルーマニア・コンスタンツァ市産の苗を根岸線港南台駅周辺に植樹したそうです。
英名Horse chesnut(馬栗)
仏名Marronnier(栗もどき)
パリのブローニュの森のマロニエの花は白が主流。