中国国宝展 & 大兵馬俑展
2004/10/12(火) 中国国宝展/東京国立博物館 & 大兵馬俑展/上野の森美術館
雨の中、京浜東北線で上野駅に11:30に到着。東京国立博物館の中国国宝展と上野の森美術館の大兵馬俑展を鑑賞した。

秋の博物館の挨拶は「ユリノキが黄色く色づいてきました」で始まる。5/10 に「ユリノキの花がほぼ満開です」とアナウンスした。ユリノキは博物館の自慢の木である。

学名Liriodendron tulipi-
fera L.、英名Tulip tree、モクレン科ユリノキ属の樹木である。葉の形状を半纏(はんてん)に見立て、俗称、ハンテンボクと言う。チューリップに似た直径6cmの花が咲く。花言葉は「田園の幸福」。
日本には明治初期にアメリカから種子で渡来した。5月に花が咲く高木の落葉樹であり、メタセコイヤと同じ仲間の生きた化石でもある。インデアンがカヌーにし、幌馬車隊は車輪にした。
                東京国立博物館の本館前のユリの木
中国国宝展は古代文明と仏教美術と題して、博物館本館の左奥の平成館で開催。
本館の館内           菩薩立像 110cm石灰岩 青州市龍興寺址出土
南北朝・東魏時代(534〜550年)の見事な仏教美術、
玄奘三蔵法師の舞台よりも100年前のものである。

金縷玉衣
前漢時代(前202-後8), 170cm
江蘇省 徐州市 獅子山出土
金縷玉衣(きんるぎょくい)は、30×50mm位の大きさの玉片を黄金の針金で綴った衣であり、漢王朝の皇族の遺体に着せた。

玉片は翡翠などの原石を板状に切り出して磨いた物で、当時は超貴重品であった。秦のすぐ後の時代のもの。

上野の森美術館の大兵馬俑展
美術館入口の記念撮影用兵馬俑
左から将軍俑、兵馬俑、騎兵俑
身長170〜180cm
秦時代・前3世紀(前221-前207)

兵馬俑(へいばよう)は中国の西安市郊外で1974年に発見された。2200年前、秦の始皇帝が帝国の不滅と不老不死を求め、死後の永遠の世界を守るために作った等身大の陶器製の軍隊であり、その数6000〜7000体が地下抗に埋まっている。
これには世界は仰天した。
万里の長城もこの頃のもので、秦の始皇帝が春秋戦国時代に諸国が築いた城壁をつなぎあわせて作った。
上野精養軒のカフェラン ランドーレ(Caferant Le Landaulet)で「ハヤシライス 」1365円 をいただく。
上野精養軒は岩倉具視の勧めで、公園内食事処、社交の場として明治9年開業。
鹿鳴館時代の文明開化の会場、西洋料理のハイカラ食堂になった。ハヤシライスは上野精養軒の十八番であり、文明開化の味がする。