出雲・松江・鳥取紀行 2005/09/08-10
平成17年9月8日(木)〜10日(土)
団体ツアーを利用して台風一過の山陰に遊び、出雲大社、松江城、鳥取砂丘を見る。ここは古事記の神代の世界である。
9/8(木):羽田12:50 JAL(MD-90)→出雲空港
      出雲散策、皆生温泉泊
9/9(金):境港、美保関、松江城、足立美術館散策、玉造温泉泊
9/10(土):鳥取砂丘散策、梨狩り
      鳥取16:40ANA(Airbus320)→羽田
       羽田空港 MD-90

旧JR大社駅

レトロな駅舎
大正13年(1924)建、平成2年(1990)廃駅
出雲大社の松林の参道        参道脇の大国主命像        出雲大社の御手洗い
出雲大社 大国主命を祀る本殿(1744建)
万物の縁結びの神様である。御手洗いで身を清め、2礼4拍1礼でお参りする。
妖怪バス(上)、目玉おやじ(下)         鬼太郎         鬼太郎の家(電話BOX)   川うその化け物
境港の「水木しげるロード」  道端には妖怪がいっぱい。鬼太郎グッズ店でお買い物。3日間のツアーは妖怪バスで。
  美保関灯台(世界灯台100選)       美保神社の傍の「青石畳通り」          出雲の割子そば
  明治31年建、山陰最古の白亜灯台      ロマンいっぱいの江戸時代の石畳     勾玉の里伝承館の昼食に
松江城の脇の「へるんの小径」で松平不昧公の「ぼてぼて茶」を頂く。     小泉八雲記念館
松江はへるん・小泉八雲Lafcadio Hearn、松葉蟹、松江城、宍道湖、銘菓、七珍料理、出雲の国で有名。
      松江城のお堀と南櫓(2001年復元)        松江城の天守 1611年建現存、別名「千鳥城」(,重文)
                                   4層6階の桃山建築の粋を尽くした望楼型天守(館内撮影自由)
風流堂の「山川」               彩雲堂の「若草」           三英堂の「菜種の里」
松江は京都、金沢と並ぶ銘菓の町である。松平不昧公が広めた綺麗な茶菓子3点を入手する。

松江城からの遠望
松江城の天守(30m)から南方の松江市内と宍道湖を見る。

[宍道湖]:宍道湖7珍(しっちん)料理が有名 シジミ、スズキ、アマサギ、モロゲエビ、ウナギ、シラウオ、コイ
[島根県立美術館]:左端対岸の白屋根の建物、宍道湖に沈む夕陽のview point
[嫁ヶ島]:湖の中央の島
[玉造温泉]:右側の対岸
      月山・富田城址                 駐車場と土産物店            足立美術館
安来市の飯梨川(富田川)を6km遡ると、毛利と戦った尼子氏の月山・富田城址(がっさん・とだじょう)の麓の足立美術館に到着する。富田城は関ヶ原の戦い(1600)の頃まで出雲・隠岐の拠点であったが、便利な松江城に拠点が移された。
         足立美術館の庭園・白砂青松庭      館内の喫茶室・大観で抹茶を頂きながら庭園を鑑賞する。
足立美術館と言えば横山大観(1868-1958)と庭園である。足立氏による130点の横山大観コレクションは質量とも日本一。庭園は6つ、それに有名な生の額絵、生の掛軸。庭園は自由に撮影できる。ミュージアムショップでグッズを買う。
前方の砂丘センターからリフトで降りてくる。                 鳥取砂丘  左端緑地は砂丘すりばち
ここから砂丘すりばちの近くまで下り、砂山を越えると波打ち際に出る。
砂丘は鳥取市を流れる千代川と日本海の海風が10万年かけて作り出した。白兎海岸から岩戸海岸にまたがる東西16km、南北2.4kmの砂丘。白兎海岸には大黒さまの歌(因幡の白兎の歌)の碑がある。バスガイドさんが「大きな袋を肩に掛け 大黒さまが来かかると ここに因幡の白兎 皮を剥かれて赤裸 ・・・・・」と歌った。
大黒さま   作詞/石原和三郎  作曲/田村虎蔵(1873-1943)  唄/noshichiri vocaloid 
1
大きな袋を肩に掛け
大黒さまが来掛かると
ここに因幡の白兎
皮を剥かれて赤裸
2
大黒さまは哀れがり
奇麗な水に身を洗い
蒲の穂綿にくるまれと
よくよく教えてやりました
3
大黒さまの言うとおり
奇麗な水に身を洗い
蒲の穂綿にくるまれば
兎はもとの白兎
4
大黒さまは誰だろう
大国主命とて
国を開きて世の人を
助けなされた神様よ
大国主命は出雲の主神であり、大黒さまとも言われる。大黒さまは元々、古代インドのバラモン・ヒンドゥー教のシヴァ神の戦闘の神であった。この神様が仏教では仏を守る財福神となった。梵名(サンスクリット語)でマハーカーラ/大暗黒、いわゆるネクラの神様と言われ、中国で大黒天と漢訳された。これが日本に伝わると、大国と大黒との音通で大国主命と習合し、さらに七福神の一人ともなった。日本の大黒さまはバラモン・ヒンドゥーの神様の仏教習合、神道習合の産物である。明治政府は神仏分離に躍起だったが、大黒さまを尋常小学校唱歌にした。


鳥取砂丘

40〜50mの高さの砂丘

丘の向こうが見たくて、汗だくで砂山を登る。
砂山の海側 波打ち際の人が小さく見える。 砂山の上は砂粒混じりの強風が海から吹きつけ、長居は無用。
 雨が降り出す。砂丘観光農場 富玉園でカッパを着て梨狩り          鳥取空港のAirbus320
砂丘には、梨狩りの観光農場がいっぱい。20世紀梨を木からもぎ取って食べる。鳥取空港から羽田に帰着。