Queen Elizabeth 2 横浜・大桟橋 2007/03/06
平成19年3月6日(火)、豪華客船、海の女王・Queen Elizabeth2と旧飛鳥のAmadeaが横浜・大桟橋に寄港し、横浜港クルーズ船Royal Wingとともに、3隻が大桟橋に着岸した。これを見に出かけた。
           豪華客船「海の女王」Queen Elizabeth2 大桟橋の山下公園側に船首を陸に向けて停泊
Queen Elizabeth 2  Cunard Line     70,327t   294m長  32.0m巾 (1969)   Queen Elizabethの後継船
Amadea        Phoenix Reisen   28,856t   193m長  24.7m巾 (1991)   旧飛鳥
Royal Wing      Royal Wing     2,870t    87m長  13.4m巾 (1960)   旧別府航路・くれない丸
Queen Elizabeth 2 船尾               前方が船首
     Queen Elizabeth 2 の船尾とベイブリッジ                船尾側から船首方向を見る
この日は早朝からファンが詰めかけ、港湾局集計で45,000人が大桟橋を訪問した。
Queen Elizabeth 2 は2007/1/8New York発の109日間世界一周クルーズで、1600人を乗せてシドニー、ラバウルを経て6日6:20に横浜に入港し、夕方の16:00に大阪に向けて出航する。
船首側から船尾方向を見る                 大桟橋入り口の右ゲート門から
                      汽車道の山下公園寄りで撮影したQueen Elizabeth 2
Queen Elizabeth 2は黒塗りの船体、白塗りの居住区、赤い煙突(funnel)と言う歴史と格調の高さを感じさる世界一有名な船である。1982年勃発のフォークランド戦争時に兵員輸送船として使われたことでも有名であり、イギリスのCunard社の代表船であったが、その地位をQueen Merry2(160,000t, 345m長,2004年)に譲った。
Queen Elizabeth 2はQueen Elizabeth (1940-68)の後継船として1969年に建造された船である。Queen Elizabeth(83,673t)は未完成のまま第2次対戦における軍の輸送船に改造され、戦後客船として活躍した。1967姉妹船Queen Merryとともに引退、売却され、最後は香港に売られて火災事故で沈没、喪失した。
                          Queen Elizabeth 2 と大桟橋の板張り屋根
大桟橋は国際建築コンペで最優秀作品に選ばれたもので、スペインのアレハンドロ・ザエラ・ポロとファルシド・ムサビの設計。人々がQueen Elizabeth 2を見ながら歩いているところは板敷きの屋根である。アマゾン流域に植生するノウセンカズラ科のイペと言う樹木を使っており、メンテナンスが基本的に不要な高耐久木材である。
大桟橋のHarbor's Cafe で名物のオムハヤシライスをいただく。Cafeからは Queen Elizabeth2 の船首が見える
横浜港クルーズ船Royal Wing 2,870t (1960)が大桟橋からランチクルーズで出航する。Royal Wing は大桟橋の赤煉瓦倉庫側にAmadeaと縦列停泊。写真の右端の舳先はAmadea。
Royal Wing は関西汽船別府航路の「くれない丸」を1988にRoyal Wingに改造した船である。
                          大桟橋の赤煉瓦倉庫側に停泊する Amadea
Amadeaはタヒチ・ミクロネシアクルーズで、3月5日にサイパンから来て7:20入港し、6日18:00 鳥羽に向けて出航する。
Amadea は1991に飛鳥として就航し、2006年にドイツのPhoenix Reisen が買い取り、Amadeaと名付けた。
Amadeaの船尾方向を見る。対岸に横浜港の新シンボルの風車が見える。
Amadeaの船尾
Amadea   船尾側から船首方向を見る
朝日新聞 2007/03/07 朝刊から引用    Queen Elizabeth 2、Amadea、Royal Wing のそろい踏み

Camera : Nikon D70