日光紀行 2007/11/01-02
平成19年11月1日(木)~2日(金)、世界遺産・日光と中禅寺湖の紅葉を見に行った。
世界遺産・日光の社寺:日光市内の東照宮、輪王寺、二荒山神社の建造物と遺跡からなる文化遺産

9時前に横浜を出発し、車で横横、湾岸、東北自動車道、日光宇都宮道路を通って日光東照宮前の駐車場に正午過ぎに到着、昼食をとって日光の散策を始める。
                     少し紅葉し始めた日光宇都宮道路      日光ゆば遊膳の「ゆば刺身」 わさびと醤油で
       日光山への入り口の神橋(しんきょう)              表参道の杉林       日光開山・勝道上人像
新橋から表参道を上がると日光開山・勝道上人像が待っている。上人の前を通って輪王寺の境内に入る。

             輪王寺・太護摩堂                         輪王寺・三仏堂と相輪橖(供養塔)
三仏堂には本尊の千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の三尊仏が安置されている。
日光の始まりは、勝道上人(735-817)が千手観音安置の四本龍寺(紫雲立寺)を現在の輪王寺の東側に建て(766)、翌年に隣接地に男体山(別名、二荒山)の神を祀る二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)を建てたことにある。二荒山神社の神と輪王寺の仏はそれぞれ男体山(2486m)・大己貴命(父)→千手観音、女峯山(2464m)・田心姫命(母)→阿弥陀如来、太郎山(2368m)・味耜高彦根命(子)→馬頭観音のように対応している。この地に1617年に東照宮が造られた。ここには薬師如来の化身である東照大権現(家康)が祀られている。

       東照宮入り口の参道と「東照大権現」の鳥居               五重塔(35m高,1650建,1818再建)


東照宮・表門
ここから東照宮に入る。

表門の両脇の仁王像
右: 阿(ア)の仁王像
左: 吽(ウン)仁王像
(左)
三神庫
屋根妻に狩野探幽の「想像の象」がある。


(右)
神厩舎
欄干に三猿「見ざる・言わざる・聞かざる」がある。
作者不明






陽明門

東照大権現の楼門

さすがに豪華絢爛な門である。

陽明門の彫刻

陽明門には龍や霊獣等の108体の彫刻がある。見とれて日が暮れるので、別名「日暮門」と言うそうである。


門の正面左側の随身像

             陽明門の裏側                     他の柱           魔除けの逆柱
陽明門の裏側の白い柱の右から2番目が「魔除けの逆柱」と言われ、屈輪(渦巻)地紋が他の柱とは逆になっている。

             唐門と拝殿               逆さ葵で有名なオランダ寄贈の廻燈籠   逆さ葵(上下逆)


東回廊の左甚五郎の眠猫
奥社へ行く入り口
眠猫が家康を守っているのだそうです。

ここを通り抜けて200段の石段を登ると、奥社の家康墓に着く。

奥社

(左)奥社の唐門
門の裏に家康の墓がある

(右)銅宝塔(家康墓)
輪王寺は素通り、二荒山神社は見学を中止し、日光を後にして「いろは坂」の終点近くの明智平に行く。

明智平(1274m)の駐車場
           いろは坂と
明智平は生憎の曇り空で雲の中。ロープウェー展望台は断念し、ホテルへ直行する。

宿の日光レークサイドホテルは中禅寺湖に面し、華厳滝のすぐ上にあるホテルである。
大浴場は別棟にあり、日光湯元温泉に湧く約80℃の源泉を12kmのパイプで引湯した温泉かけ流し風呂で、硫黄で乳白色に濁った良い湯である。
        日光レークサイドホテル              ホテルの大浴場「湖畔の湯」
翌朝、戦場ヶ原に直行し、三本松の駐車場に10時頃に着く。
     戦場ヶ原の三本松茶屋の駐車場  後方の山は男体山(2486m)            三本松茶屋(売店)
         戦場ヶ原(標高1349m)の展望台から                 展望台に繋がった遊歩道
駐車場の入り口の西側に、国道120に面して戦場ヶ原展望台がある。戦場ヶ原は曇り空で、暗くて寒い枯れ野原だった。戦場ヶ原は2万年前の男体山の噴火で川がせき止められてできた湿原であり、神話で男体山の神の化身の大蛇が赤城山の神の化身の大ムカデを破った戦場である。男体山の活動時期は約2万5000年前~1万2000年前であり、人による噴火の記録は無い。


竜頭の滝  210m

竜頭の滝は湯川が戦場ヶ原から中禅寺湖に注ぐ手前の滝である。
滝と言うよりもむしろ急斜面の急流という感じである。

戦場ヶ原からの帰り道、滝の上方の駐車場に駐車したが、滝の下の竜頭之茶屋の駐車場は満車であった。

中禅寺湖湖畔の紅葉
    中禅寺湖 船着き場(Sunrise Pier)付近                中禅寺湖と二荒山神社中宮祠の大鳥居
ここから紅葉遊覧船が出る。二荒神社は日光市街の本社のほかに、中禅寺湖に中宮、男体山(二荒山)に奥宮がある。中禅寺湖の大鳥居は日光二荒山神社中宮祠の入り口。

    湖畔第1駐車場  右端の山裾は男体山              華厳滝の売店  後方は男体山
中禅寺湖の船着き場の裏通りにある湖畔第1駐車場に車を置き、歩いて8分の華厳滝へ。華厳滝の駐車場は満車だった。

華厳滝
97m高、10m巾
滝肩標高1250m

エレベータで100m下へ降り、滝の下へ出る。

約2万年前の男体山の溶岩が川を堰き止めて中禅寺湖が出来た。中禅寺湖から水が溢れ出すところが華厳滝である。

滝の壁は溶岩の見事な柱状節理からなる。


中禅寺湖の水は華厳橋の奥から手前方向流れ、水門を通って華厳滝へ流れ落ちる。
 
中禅寺湖出口の華厳橋(手前)と二荒橋(バス通過)        湯葉そば(巻物が湯葉)
大鳥居の近くの食事処で湯葉そばをいただき、14:00頃に中禅寺湖を後にして、19:30に横浜に帰着した。

Camera : Nikon D70(Lens : Sigma18-200mmF3.5) & Casio EX-Z57