立山・黒部紀行 2008/07/04-05
平成20年7月4日(金)、5日(土)、黒部渓谷鉄道、立山黒部アルペンルートの旅


一泊二日のバス旅行で黒部渓谷鉄道、立山黒部アルペンルートを見てきた。

横浜駅西口を7:40に出発、第3京浜、環状八号線、関越自動車道、上信越自動車道、北陸自動車道を通って黒部ICを出て、黒部渓谷鉄道の宇奈月駅に向う。


ツアーバス
東部湯の丸SA 11:05




横川SA付近の車窓
裏妙義の山並み




裏妙義の山は500万年前の浅間山の噴火による火砕流でできた脆い溶結凝灰石からなるため、奇岩が多いそうである。




天気予報は大雨なるも、晴れ間が出てきた。
                 丁須の頭1057m    西大星1012m      鳥帽子岩






黒部渓谷鉄道
宇奈月駅



黒部川を遡って14:00に宇奈月駅到着した。少し雲行きが怪しくなってきた。



黒部渓谷鉄道
宇奈月-欅平 20.1km
ツアーでは宇奈月駅と途中の鐘釣駅との間を往復する。片道1時間。







新山彦橋を渡るトロッコ電車
に感動する。

宇奈月にて



14:55発のトロッコ電車で出発し、この鉄橋を左へ渡って進み、釣鐘で下車して帰ってくる。






黒薙駅を出てすぐに
後曳橋を渡り、トンネルに入る。


2台の機関車でトロッコを引っ張る。

4人掛けの椅子の右側に座るのが眺めに良しとされるが、ツアーでは満席で自由にならず、撮影も思うようにはいかない。





出平駅で
宇奈月行きのトロッコ電車と対向する。



バスツアーでは全員、このオープン車両に詰め込まれる。雨風が激しいと、オープン車両は悲劇と化す。


コンビニで雨合羽を用意したが、駅の売店でも買うことができる。雨合羽はレインコート風でなく、ポンチョ風のがよい。





鐘釣駅で下車し(16:00)、散策する。


足湯(有料)

ここから先に行って谷を降りると無料の足湯がある。
ここで雨が降り出し、鐘釣駅へ引き返す。









鐘釣駅の万年雪





鐘釣駅 17:00


帰りのトロッコにのる。
雨が降り出したので、360円を払って窓付き車両に変更する。








窓付き車両
窓は上下にスライドして開閉でき、首を外に突き出して写真を撮ることができる。

車内は空いており、快適である。








鐘釣橋から見る

黒部は雲か霧の中。









錦繍関付近








出し平ダム






後曳橋付近を行く。









新柳河原発電所

ヨーロッパのお城の様な









新山彦橋から見る宇奈月温泉

17:55


橋の上からこちらの鉄橋を見るのが絶景観察ポイント


        JR富山駅の北1.5kmのアパホテルに宿泊、近所のファミレス夢庵で夕食をとる。   ホテルの前の 県道172


富山地方鉄道
立山ケーブルカー
立山駅


翌朝は晴天
7:30にホテルを出発し、立山黒部アルペンルートの西の出発点の立山駅に8:40到着。

立山黒部アルペンルートのツアーは6種の乗物で立山の西から東へ休憩、散策、昼食を含めて5時間弱で通りぬける忙しい目の回る旅である。

立山駅→美女平(ケーブルカー)
美女平→室堂(高原バス)
室堂 →大観峰(トンネルバス)
大観峰→黒部平(ロープウエー)
黒部平→黒部湖(ケーブルカー)
黒部ダム→扇沢(トンネルバス)




立山駅の
立山ケーブルカー乗り場
9:10に出発

立山駅から美女平までの標高差500m、最大29度の急斜面を2台の車両がつるべ式に昇降している。

所要時間 7分、119名乗り
標高差 502m、距離 1.3kmを7分で上がる(昭和29建)。

(上)客車 - 無蓋貨物車
- 運転車(下) の珍しい連結


車内は満員だった。






美女平でケーブルを下車し、駆け足で高原バスに乗り、室堂へ行くる。

美女平(977m)→室堂(2450m)
立山高原バス
標高差1473m、距離 23kmを50分かけて登る(昭和39開通)。




称名滝 落差300m
と称名川
滝見台(1280m)でバスが徐行して見せてくれる。遠方にあるので、見逃しそうになる。









弥陀ヶ原-室堂間の車窓







室堂のヘリコプター








雪の大谷の残雪 3~5m


上の建物は室堂駅


立山 3015m






立山の湧水


これをペットボトルに採取

室堂で10:10~11:00の間、散策し、早飯の弁当を食べる。










室堂平の眺め



立山トンネルトロリーバスで立山の直下の3.7kmのトンネルを10分で通り抜ける。
室堂(2450m)→大観峰(2316m)

昭和46年にディーゼルバス運行開始し、平成8年からトロリーバス。


大観峰展望台 11:30
黒部湖を見下ろす。







立山ロープウエーで
大観峰(2316m)→黒部平(1828m)、1.7km を移動する。



立山ロープウエー
急斜面の岩場にある大観峰駅と黒部平間の標高差500mを約7分で結ぶ80人乗りのロープウェイ。
支柱のないワンスパン方式としては日本一の長さ( 昭和45建)。










立山ロープウエーからの眺め

左下は黒部湖










黒部平駅にて 11:57

旧式の立ち見専用車。


                            黒部平から立山を望む 12:04

黒部ケーブルカーで黒部平(1828m)から→黒部湖(1455m)、0.8kmを移動し、12:30黒部ダム着。
ケーブルカーは全線地下式で、標高差400mの暗闇を 5分で下る(昭和44建)。


                       黒部ダム 右側が黒部湖、左側が下流
前方中央にトロリーバスの黒部ダム駅、中腹左寄りの建物はダム放水の展望台、右側の湖に黒四発電所用の取水口が見える。














黒部ダムの下流
黒部ダム   アーチ式ドーム越流型ダムで、高さ 186m(日本最高)、長さ 492m、総貯水量 約2億立方メートル、黒部川第四発電所発電10億kWh/年、昭和38年建。黒部川第四発電所(黒四地下発電所)がこのダムの10km下流の地下150mに設置されている。
ダム水路式、落差 545.5m、最大出力335,000kW。黒四地下発電所には、見学会に申込み、関西電力専用の欅平からのトロッコまたは黒部ダムから黒部トンネルを通って行くことができるそうである。

                            黒部ダムの放水と虹   ダムの上から見る




ダムの上を関電トンネルトロリーバスの黒部ダム駅へ向う。先のトンネルを入ると駅がある。

展望台行きは登りが厳しいので遠慮する。


           黒部ダムから立山を望む       ダムの上の崖の中腹の建物は黒部ケーブルカーの黒部湖駅





黒部ダム駅のトンネル入口の右側にある
ダム建設に伴う171名の犠牲者の慰霊碑
「尊きみはしらに捧ぐ」




関電トンネルトロリーバスの
黒部ダム駅

トンネルの中にある。



黒部ダム駅から扇沢駅までの北アルプスの下を横断する全長6.1kmのトンネルを関電トンネルトロリーバスで16分で下る。
平均10度、最大13度の急勾配のトンネル内は夏でも気温は10度前後、標高差 37m( 昭和39建)。






扇沢駅(1433m)のトロリーバス
13:50





ここから大町アルペンライン、国道147、安曇野スイス村(14:50)を経て豊科ICから長野自動車道に。中央自動車道の談合坂SA(17:00)で休憩。
府中付近事故渋滞を回避して、相模湖ICを出て厚木ICから東名高速に入り、横浜町田ICを出て横浜駅西口に19:00に帰着した。

立山黒部アルペンルート
立山駅(ケーブルカー)→美女平(高原バス)→室堂(トンネルバス)→大観峰(ロープウエー)→黒部平(ケーブルカー)→黒部湖(徒歩)→黒部ダム(トンネルバス)→扇沢

黒部渓谷鉄道
宇奈月-柳橋-森石-黒薙-笹平-出平-猫又-鐘釣-小屋平-欅平 全長20.1km、トンネル41、橋22。ツアーでは宇奈月、鐘釣間を往復。

Camera : Nikon D70(Lens : Sigma18-200mmF3.5) & Casio EX-Z57